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- 奥迫 哲也
- 2018.06.20
- フィロソフィー
豊かさ(2017年12月18日の朝礼より)◇
経営計画書は魔法の書といわれています。
この手帳を作ったのが、10年前になります。
その当時ドクターリセラのお役立ちが12億という時代で社員数が50名くらいでした。
経営計画書を見よう見まねで作ることが大事だということで、
わけもわからず作ったのですが、今期60億を目指せるまでになりました。
まず最初の出会いは本でした。
本を読んで、仕組みを作ることが大事だということで、
見学に35000円かけて会社見学に確か2006年に行きました。
それを見て終わりのはずだったのですが、
セミナーでこの手帳が置いてあって、この手帳を作るのに150万で半年コース。
高いと思いましたが会社にとって必要だと思い、150万円の実践経営塾というものに行って
この手帳を初めて見よう見まねで作ったのが10年前でした。
経営計画書というのは社長の自己満足で終わりがちです。
ただ、当社の経営計画書はなんのためにあるかというと
今もそうですが朝礼で使ったり、道具として使う。
良い会社をつくるための道具です。
色々書き込んでもいいし、ボロボロになるまで使い込む、
いい会社をつくるための道具という位置づけです。
普通の経営計画書はA4で大きな立派なものが多いのですが、
手帳型で使いやすいようにしてあります。
最初の経営計画書のパイオニアは一倉定さんという人でした。
コンサルタントの中でも社長専門の経営コンサルタントとして非常に有名な方です。
その一倉先生のもとに小山昇さんが学びにいって、
学んだのをもとに小山さんがアレンジして手帳型にしたという経緯があります。
小山さんは道具として手帳型にするのが大事だということで改善をしたのですが
そのときは一倉先生に「経営計画書を冒涜している」と、ひどく叱られたということを仰っていました。
今では全国で700社ほど小山昇さんのもとで学んでこういう手帳を作っています。
何気なくこういう手帳があるのですが、
たとえば今日の日付は12月11日、ということで、182ページ、今日は方針は、これを見て方針を読む。
多くの会社は今年正月休みはいつからですか、と言われたときにいちいち調べる必要がありますが、
手帳があれば29日から正月休みというのがあるので、会社で聞く人はいなくなります。
多少計画が変更になる時もありますが、基本はこういう形です。
当たり前のようにやっていますが、当たり前ではありません。
この間も他の会社の社長に話したら「すごい仕組みですね」と言われていました。
この手帳を道具としていい会社を作るということを話したんですが、ひとつこういう話があります。
あるとき通販番組で、僕がちらっと出ていました。
当時は取引がなかったのですが、ある銀行さんから
島根県出身の社長なら一度お会いしたいということで、総務部にアポイントが入り会いました。
そのときに挨拶がわりに「お金を借りてくれませんか」という話があり
これがすごいところで、皆さんわからないかもしれませんが、「貸してください」と「借りてくれませんか」では大きな違いです。
銀行さんからお金を借りてくれませんかと言われるようにこういう手帳を作ってやっています。
今まで1回だけピンチのときがあり、「貸してください」ということもありましたが、
それ以外は、25年の中で「貸してください」と言ったことはなく、
銀行が「借りてください」という状況をこの手帳によって作ってきました。
「借りてもいいですが、うちは無担保無保証です」という話をしました。
普通1億円借りるなら土地を担保にしたり社長の個人保証はせめて入ります。
武蔵野さんから学んだ中で無担保無保証、個人保証を外すということで、やってきています。
そういう話をすると、これも普通ではないのです。
社長の個人保証は当たり前みたいな会社が多いです。
それを銀行さんに話したところ、
「調べて知っています。担保はいりません、社長の個人保証もいりません。
ただし、この手帳を渡してもらえますか。この手帳が担保です」と言われました。
何故かというと、この手帳は全部書いてあります。
会社の粗利益もわかるし、利益計画も会社の方向性もわかる
これだけ書いてあるということは上場企業に近いくらいの透明性があります。
取引したい銀行さんには渡すようにしてます。
銀行さんに無担保無保証で1億円借りれたのもこの手帳があったからです。
実は裏に値段が5万円と書いてあります、武蔵野さんは10万円です。
10万円だとみんな驚くと思って5万円にしています。
僕からしたら5万円以上の価値があります。
失くしたら5万円のコミュニケーション費を払わなくてはなりませんので気をつけてください。
過去に2人ほど、5万円払った人がいます。
1億円が借りれるくらいの価値があるもので、社外秘と書いてあります。
落としてどこかにいってしまった、ということがないようにお願いします。
すごく大事な手帳で10年かけてブラッシュアップして行っています。
3月に経営計画発表会がありますが、そのときに経営計画発表会で魂を入れる。
魂を入れて毎年、経営計画発表会のときに個人の実印を皆さん押しています。
最後の利益責任は社長が取りますと、
何があっても社長が最後は責任を取りますという証、僕が一冊ずつ押して魂を入れて渡しています。
ある男性が後ろのポケットに入れてそのままイスに座って「やめてくれ!」ということがありました。
僕の魂が入っていますので皆さん大事にしてもらって、手帳を使っていい会社を一緒に作っていきましょう。
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ドクターリセラ
代表取締役社長奥迫 哲也
「全日本全身美容業協同組合」理事長
「財団法人 日本企業構造改革機構」理事
1964年、島根県江津市生まれ。
1993年、29歳で漢方薬局を開業。
1997年に株式会社シードとして事業拡大、
2000年にはエステティック事業部を発足させ、エステ業界に参入。
安全で結果が見える化粧品をコンセプトに自社製品の開発に取り組み、
2001年アクアヴィーナスシリーズ、2003年ADSシリーズ、
2017年Recella Divaシリーズ、2018年cocochiaシリーズを発表する。
製品は全国のエステサロン2875店舗(2018年8月末時点)を通じて販売し、業界初「これがないと困るスキンケア」調査開始以来全年連続1位にも選ばれる。また、「ベストアイテム」では3年連続受賞し、殿堂入りを果たす。