充実感(5月11日朝礼より)◇


★お知らせ



イチロー選手のひとつ年上の方で、オリックスでバッティングピッチャーを務めていた人がいます。

不調の打者に「投げましょうか?」と言うと、ほとんどの場合は「投げて下さい」と答えが返ってきたそうです。

練習をすることによって、少しでも不安を取り除きたいと思うのが、普通の人の心理でしょう。
そんな中、一人だけ断ってきたのが、20歳のイチロー選手でした。
不思議だったので、何故「結構です」と言ったのかと聞いてみると、

「どんなに好きな野球でも、毎日続けていると、もう疲れた、今日は嫌だなと思う時ってないですか?

そうなっては自分の能力が発揮できないんですよ。バットを持ちたくてしょうがない。そういう心境で僕は試合にのぞみたいんです」

「子供の頃に父親とキャッチボールをしたあと「またやりたい」と思った気持ちを忘れたくないんです。そういう気持ちが自分でしっかりつくれれば、絶対に技術って向上していくと思いますよ」

と言ったそうです。

イチローの取る行動と言葉の全ては、他の選手とは違っていたそうです。
例えば、他には「目標って高くしすぎると、絶対にダメなんですよね。必死に頑張っても、その目標に届かなければどうなりますか?諦めたり、挫折感を味わうでしょう。それは、目標の設定ミスなんです。頑張ればなんとか手の届くところに目標を設定すればずっと諦めないでいられる。そういう設定の仕方が一番大切だと僕は思います」
二軍時代のイチロー選手は、マシン相手に数時間の打撃練習をしていたが、普通の選手に同じ事をやれといっても、それだけの時間、集中してスイングすることができない。

それがなぜ可能なのかといえば、「この目標の仕方」にあるのではないでしょうか。

明確な目標があり、その日にクリアしなければならない課題がある。

その手ごたえをしっかり、掴むまで、時間に関係なくやり続けるという練習のスタイルだたそうです。

イチロー選手の、も一つの素晴らしい所は、「継続する力」「ルーティン」を大切にしている所です。

その人がイチロー選手に「高校3年間で一番練習したことは何ですか?」と聞くと、

「1日10分間、寝る前に、365日の1日も休まずに、3年間、素振りをしたことです」

と答えたそうです。

目標設定があまりにも高すぎると、自分がしんどくなります。

目標設定が少し背伸びすれば届く範囲、1.2倍とか1.3倍くらいに設定して、

少し背伸びをして成長していくということがあります。

あまり無理をしすぎると、好きで好きで仕方なかった野球が、仕事にすると嫌になってしまいます。

ですから自分の体力と合わせた中で、あまり無理をせず、

仕事が嫌にならない程度にコントロールすることが社会人にとって必要なことです。

今新入社員の人は気持ちを張り詰めていて、ゴールデンウィークが終わった今が

一番体調を崩しやすいときです。

2年目3年目の人もそういう時期だと思います。

これから梅雨を迎え、余計に体調管理が必要になります。

仕事というのは長距離マラソンと同じですから、

自分が続けられる範囲で少し頑張る。

みんなが1.2倍の力で頑張れば、10人の組織だと(1.2×1.2×1.2×・・・・・)=6.2

みんなが0.9倍の力で頑張れば、10人の組織だと(0.9×0.9×0.9×・・・・・)=0.3

10人のチームで、わずか2割増しの力を出すのと、1割力を抜くのでは、その差は20倍です。

これが100人になるともっと違います。

無理することのない、少し高い目標設定で、自分自身もコントロールしていきながら、少し頑張るだけで組織は全然変わります。
農業研修では、5人の新入社員で1枚の田んぼを田植えしました。わたしはふと「この田んぼ、どれくらいの時間で植えられるかな」と思い、新入社員たちに田植えの指導をしていた母親に聞きました。

「自分は一日、8時間かかる」と答えました。

8時間を5人で割ると、1時間半です。

「皆さん1時間半で頑張りましょう!」と言いました。

ところが父親が「若くて慣れていて元気な人がやれば、5人でやれば1時間でできる」と言い、

「じゃあ1時間で頑張ろう」ということになりました。

ですがそれを無理しすぎて、50分や40分でやろうと思うと、嫌になります。

でも1時間を目標にして、1時間半を目安にやろう、途中で「あと10分だ!あと15分だ!頑張ろう!」と目標を楽しむ。

逆に目標がなければ「いつ終わるんだろう…」ということになります。

少しのことでも目標設定をしてみんなが少しずつ頑張る努力をすることで組織は全然変わってきますので、あまり無理をせず、でも少し頑張るという気持ちで取り組み、達成した「充実感」を味わいましょう。

 

奥迫 哲也

ドクターリセラ
代表取締役社長

奥迫 哲也TETSUYA OKUSAKO

「全日本全身美容業協同組合」理事長
「財団法人 日本企業構造改革機構」理事

1964年、島根県江津市生まれ。
1993年、29歳で漢方薬局を開業。
1997年に株式会社シードとして事業拡大、
2000年にはエステティック事業部を発足させ、エステ業界に参入。
安全で結果が見える化粧品をコンセプトに自社製品の開発に取り組み、
2001年アクアヴィーナスシリーズ、2003年ADSシリーズ、
2017年Recella Divaシリーズ、2018年cocochiaシリーズを発表する。
製品は全国のエステサロン2875店舗(2018年8月末時点)を通じて販売し、業界初「これがないと困るスキンケア」調査開始以来全年連続1位にも選ばれる。また、「ベストアイテム」では3年連続受賞し、殿堂入りを果たす。

 

 

 

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