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  • 奥迫 哲也

理念(2018年7月23日の朝礼より)

理念(2018年7月23日の朝礼より)

何年か前に理念とともに会社を変えていこうと
経営理念の言葉を見直しました。

理念というのは基本的には変わるものではないのですが、
前あった理念が少し長かったりしたのでもう少しコンパクトに、
もっと伝わりやすいようにブラッシュアップしました。

しょっちゅう変わるものではないので、
今の理念がもしかしたら100年続くかもしれません、

そのときに会社の歴史の一角に携わりたい人に立候補してもらって
理念と改革チームをいうのを作って、半年かけて今の経営理念を作りました。

基本の基本なのですが、理念ってなんですか?というところで、
理念は書いて字のごとく、”理”にかなった今の心(念)ということです。

会社の考え方であり、方向性であり、判断基準です。
それが書いてある経営計画手帳は会社にとって聖書のようなものです。

前職で経営計画書があった人は手をあげてくださいと100人程の社員に聞いたら
二人でした。

新入社員の人は当たり前のように思っていますが、普通の会社にはありません。

この手帳型というのは全国で700社が作っていまして、
この前も、社外の方と話をしていたら、
僕が借入金を無担保無保証で借りていると
話したら、へぇーとびっくりしていました。

何故かというと手帳があるからですよと。
手帳が担保ということで、銀行さんが
テレビを見てうちに来て「1億借りてください」と言ってきたこともあります。

申し訳ないけど、うちは無担保無保証なんですよと言ったら、
「知っています。担保も連帯保証人もいらないけれど、
この手帳を預けてもらえませんか」とお願いされました。

これが1億円の担保になる。
それだけ透明で、数字の部分も含めて会社の方向性であったり
すべてのことがガラス張りにして書いてある。

理念というものがベースにあるんですが、会社の方向性であったり、
判断基準であったり、今の理にかなった想いというのが経営理念です。

経営理念というのは毎朝唱和しているように、
“安全で結果の出る製品を提供すること”
もうひとつは”積善の人づくり”ということもあげています。

それをもう少し具体的にしたものがフィロソフィーです。

結の精神や感謝といった項目があります。

以前にも言いましたが、特に中途入社の人は
「なんでこんな朝礼長いの、そんなんだったら
営業活動して売上上げたほうがいいんじゃないか」
という思いを最初に抱く人が多いと思います。

今正社員が240人以上、パートさん合わせて400人以上いて
この朝礼に200人が参加しています。

200人が参加して1時間、200時間分かかっています。
正社員の1ヶ月分です。

なぜそれだけのことをやっているかというと、
“積善の人づくり”という経営理念、フィロソフィーを浸透させ

人をつくって後継者を育てていくという
お金を儲けるだけが会社の役割ではなく
人を育てるということが会社の役割。

学校では教えてもらえないことを教える、
そういう”積善の人づくり”というのを目指してやっています。

その中で、どれだけ浸透しているかというのは、
急に浸透するものでなくて日々の積み重ねですが、最近嬉しいことがありました。
中国地方へ集中豪雨でタオルを送ろうという協力呼びかけがありました。

山下京子さんの日報の中で、こんなことが書いてありました。
「総務部の井田さんが新品のタオルをわざわざ買って持ってきてくれました。
常務が井田さんのダイレクトチャットにその気持が嬉しいと伝えたところ、
派遣から社員になった井田さんがこのような気持ちを
感じていることに、社の教育の成果を感じ、嬉しい思いでしたという、
役員の間で共有しています。
井田さんに常務からお礼のダイレクトチャットを常務が送りました。

井田さんからの返信で「とんでもございません。
常務の机の上にタオルがたくさん集まっているのを見て、
ドクターリセラの社員は一人ひとりが被災地に対して
なにか手助けをしたいと思っていると感じました。

一人ひとりの力は小さいかもしれませんが、
皆で協力し合うと大きな力になる気がします。

このような機会を与えてくださり、会社に感謝しております。
他にもなにかございましたらさせてもらいますのでお申し付けください。

機会が与えられて嬉しい、新品をわざわざ買ってきてくれた井田さんはじめ
皆さんひとりひとりにそういう思いがあって被災地にタオルを届けられました。

こういうのを見ると一番嬉しく思います。
会社の教育が少しずつ浸透している成果だと思います。

ドクターリセラの経営理念、フィロソフィーというのが
少しずつ、まず社内で浸透し、それがまた輪が広がって
社会に少しでも影響を与えられる会社にしたいと思います。

基本的な考え方を書いたのがフィロソフィー、
大きなものが経営理念ということになります。

この問題に対してどうしたらいいのか、と思ったときに
立ち返って手帳を見たりしてくれたらいいと思います。
これからもそういった形で少しずつ浸透していったらと思います。

SNSSHARE

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COLUMNIST
奥迫 哲也
ドクターリセラ
代表取締役社長
奥迫 哲也
TETSUYA OKUSAKO
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「全日本全身美容業協同組合」理事長
「財団法人 日本企業構造改革機構」理事

1964年、島根県江津市生まれ。
1993年、29歳で漢方薬局を開業。
1997年に株式会社シードとして事業拡大、
2000年にはエステティック事業部を発足させ、エステ業界に参入。
安全で結果が見える化粧品をコンセプトに自社製品の開発に取り組み、
2001年アクアヴィーナスシリーズ、2003年ADSシリーズ、
2017年Recella Divaシリーズ、2018年cocochiaシリーズを発表する。
製品は全国のエステサロン2875店舗(2018年8月末時点)を通じて販売し、業界初「これがないと困るスキンケア」調査開始以来全年連続1位にも選ばれる。また、「ベストアイテム」では3年連続受賞し、殿堂入りを果たす。

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