「道理」南雲吉則

こと自然界の営みはすべて道理がある。

潮の満ち引きも、季節の移り変わりも、
恐ろしい災害も、みなこの地球のそして宇宙の恒常性
(ホメオスタシス)を維持するための営みなのである。

われわれ人類に起こる現象も、
ひとつひとつ意味があり、
病気ひとつ取っても因果、
すなわち原因とその結果から生じるものである。

私が医学・生物学に興味を持ったきっかけは、
「黒烏龍茶には健康増進作用がある」
というある医学研究を目にしたことにある。

お茶の木はひとびとを健康にするために
この世に生まれたのではあるまい。

自身の生命維持、子孫の繁栄のために
持っている薬理作用を、
われわれが利用しているに過ぎないはずだ。

そう考えてゆくうちにお茶の葉には
「タンニン」という化学物質が含まれることを知った。

タンニンの「タン」は皮をなめすという意味、
タンパク質を変性させる作用である。

お茶の葉にはハマキガの幼虫が付く。
幼虫に葉を全て食べられたらその木は枯れる。
そこで幼虫の消化管粘膜を変性させて
成長を阻害するためにタンニンという毒を持ったのである。

人間はお茶を飲むことによって、
自身の消化管粘膜を変性させ
消化吸収阻害を起こし満腹感を癒やすのである。

同時にお茶の葉には、
外界の攻撃から身を守る抗酸化作用、
創傷治癒作用、抗菌作用を有する
ポリフェノールという物質がある。

これを摂取することによって健康増進作用を得ている。
お茶の葉が草食動物に食されないために持つ
カフェインというアルカロイド毒も、
人間は適度な自律神経興奮薬として頂いているのである。

かつて人類は万物の霊長と自称し、
地球上の植物や動物そして空気や水は、
神様が人類のために遣わした恵みであるとして、
好き放題に乱獲し自然破壊をおこなってきた。

そのことがいま人類の存続を危うくしている。
地球上のありとあらゆる生物は人類の祖先、
兄弟であり、それと共生することが、
われわれが生きる道である。

この考えはオーガニック農法に通じる。
空気と水と日の光、
ただ同然で利用してきた自然の恵みも汚染されている。

わたしの提唱する命の食事はドクターリセラと共同で、
これらを浄化するシステムを開発中である。

南雲 吉則

医師 乳腺専門医
博士

南雲 吉則YOSHINORI NAGUMO

1955年生まれ。乳腺専門医、医学博士。慈恵医大・近畿大学の非常勤講師、韓国東亜医科大学・中国大連医科大学の客員教授。慈恵医大学卒業、東京女子医大形成外科、癌研究会付属病院外科、慈恵医大学第一外科乳腺外来医長を経て、バスト専門のナグモクリニック院長。 「女性の大切なバストの美容と健康と機能を生涯にわたって守る」をモットーに札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の5院を飛び回る。がん患者の命を救う食事と生活術「命の食事」を提唱。テレビ出演・著書多数。

 

 

 

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