春の風邪（ふうじゃ）に備える...
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こんにちは、漢方養生指導士「福田 貴之」です。
いきなり夏が来たような熱い日々が続く関西ですが皆様いかがお過ごしでしょうか？
今回のテーマは「自然について」です。
※会社で緑化運動の一環で会議室の壁や、ベランダに多くの緑が植えられています。
またメダカが住みやすい環境作りとして日本のメダカが泳いでいます。
漢方は生活の中で「養生」することが自然に溶け込んでいるので、あえて「自然について」とお話しするよりも、すでに自然によって作り上げられている「漢方薬」ついて少しお話します。
漢方薬は「生薬（しょうやく）」と言い、基本２種類以上の自然界の植物や動物の命を頂き、鉱物の生命を整える力を使い、その人の現在あった薬を処方します。
漢方薬は、今すぐと言うよりも、トラブルにならない為の「予防」や時間をかけて本来の力を取り戻すと言ったイメージのお薬と言われています。
自然界の様々な力を借りて、人間の本来持つ自然治癒力を高めるのが一つの目的です。
私たちは身体の調子が悪い時、薬を飲み、休みます。
東洋医学である漢方と西洋医学の違いは大きくここにあると言われています。
頭が痛い時に、頭痛薬を飲み、休む。これが西洋医学の治療です。すぐに痛みが取れてその後も楽になります。しかし痛みの根本が改善する薬を飲むわけではありません。
漢方はすぐに痛みを止めると言うよりも、頭が痛くなる原因を探し、その原因を起こさないようにする為に漢方薬を飲み、体調を整える（養生）と言った目的が多いと思います。
どちらも良い点と悪い点があると思いますが、漢方や東洋医学を学ぶと、薬を飲むなら身体に優しいものを選びたい。と考えやすくなります。
私も漢方を教わった時に言われて「そのとおりだな」と思ったのが「漢方を勉強すると、自然のものや天然の素材で身体に優しいイメージがあるから、私は西洋医学の薬は飲まずに漢方で良くします！」と言う勘違いが起きると言われていました。
勘違いと言う表現は良くないかもしれませんが、確かにもの凄く痛い、辛いのに漢方薬を飲んで良くしよう！と、もちろん駄目でも悪くもないのですが、痛みがすぐに引くわけではありません。
とてつもなく痛みが強いのであれば鎮痛薬を飲んで痛みを早く取ってあげる事が、その後の生活にも支障がなくクリリティーオブライフ（QOL）に影響が出ず仕事も生活もしやすくなると思います。
そして痛みが治まってから養生（心と体の健康方法）してもいいわけです。
東洋医学、西洋医学、どちらも人を助ける大事な医療であり、現代に根付いているわけですからお互いの良い所を認めて選択すれば良いのですが、どちらかが正しいと個人で判断してしまうと、どちらかが正しく、どちらかが悪でないといけないようになりがちです。
私は最初に漢方を学んで、その後勉強しよう！と思ったのは、漢方は日本で発展して、美しい日本の四季に合わせた養生があることでした。
日本と言いう小さな島国で周りが海に囲まれて、そんな小さな島国の中でも春夏秋冬がある。
日本だからこそ西洋医学と別に東洋医学が発展してきたと思います。
西洋医学の最先端の医療があり多くの人が救われているのだと思いますし、東洋医学の四季や食材と言う自然を大切にしてきた医療があるからこそ、日本は長寿国になったのではないでしょうか？
日本に生まれて、日本で生活してきたのだからこそ、もう一度、自然界の恩恵である食事のバランスを考えたり、日々の生活を見直してみませんか？
自然の力はきっと今の自分自身の身体と心を元気にしてくれると思います。
※仕事場でも机の上の緑に毎日癒されています。
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。
