紅葉を眺めながら…。アナウンサー新人時代の思い出について。

皆様、こんにちは!ドクターリセラをこよなく愛するフリーアナウンサーの魚住りえです。

 

11月に入り、愛犬と散歩していると、近所の公園の桜の木が色づいてきたのに気が付きます。

同時に空気もすっかりひんやりとして、寒くなってきました。

 

最近は、歩くスピードを速めて身体を温めています。

(うちのワンはまだ2歳なので元気いっぱいで、ほぼ走っているような散歩なのですが(笑))

 

紅葉を見ていると思いだすのが、駆け出しのアナウンサーの頃・・・

 

「今日のお天気情報」を、関東地方の様々な名所からお伝えするというコーナーを担当していました。

 

午前6時から生放送の情報番組。

現場でのリハーサルは4時くらいから始まりますので、日本テレビをロケバスで3時までには出る、という毎日でした。

 

なので、毎朝2時くらいに起きていた記憶があります。過酷でした・・・

 

たまに遠出になると、当日移動だと間に合わず、前泊します。

泊まれると身体はかなり楽なので、嬉しかったです。

 

しかも前の晩は、普段なかなかコミュニケーションをとる時間がないスタッフさんや制作技術の方々と旅館で晩御飯を食べて、色々な話が聞けました。

 

私のダメなところや失敗する理由(当時は生放送に慣れていなくて、失敗の連続でした・・・)、

意外と良いところ、などを指摘頂いて勉強になりました。

 

印象深い回が、「紅葉ウィーク」と題して1週間、関東地方の紅葉の名所を巡って生中継するという企画でした。

 

その中でも、栃木県の戦場ヶ原の回が印象深かったです。

11月になると、戦場ヶ原は、樹木だけでなく湿原の草まで紅葉する圧巻の風景が広がります。

リハの時間は早朝の4時。

 

ロケバスを降りると、吐く息も白く、コートを着ていても手足がじーんと冷えてきます。

人は私達しかおらず、しーんと静まり返った空気。

 

最初は暗闇に隠れていた戦場ヶ原が、東から昇る太陽の光に照らされて、少しづつ明るくなり、景色がやっと目の前に現れました。

 

湿地帯に水平に広がる真っ赤な光景を見て息をのみました。

 

感動のあまり、身体が熱くなるのを感じたのを今でも覚えています。

 

その放送回のリポートは、気持ちとは逆に冷静なトーンにしようと努めた記憶があります。

 

テレビの前の皆さんに画面に映る絶景に集中して頂きたくて、わたしのアナウンスが邪魔にならないようにと考えたのです。

 

無我夢中で余裕がなかった20代の私が、やっと視聴者の方にまで思いを馳せられるようになった回。

 

紅葉を見ると、今でもこのことを思い出します。

自分のアナウンスの先にはお客様がいる、ということをいつも意識しなければと思っています。

 

魚住 りえ

タレント
フリーアナウンサー

魚住 りえRIE UOZUMI

大阪府生まれ。広島県育ち。
母がピアニストという家庭で3歳からピアノの専門的なレッスンを受け、音感を養う。高校時代、放送部に在籍し、数多くのアナウンサーを輩出しているNHK杯全国高校放送コンテストに出場。朗読部門で約5,000人の中から全国3位に選ばれる。慶応義塾大学時代は放送研究会に所属。

1995年、慶応義塾大学文学部仏文科卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティ、情報番組などジャンルを問わず幅広く担当、出演番組に「所さんの目がテン!」「ジパングあさ6」「京都 心の旅へ」などを担当。

2004年フリーに転身し、テレビ、ラジオを問わず幅広く活躍中。中でも、2004年からナレーターを務めるテレビ東京「ソロモン流」では、わかりやすく、心に響く語り口に定評がある。 「魚住式スピーチメソッド」を立ち上げ、話し方を磨くための指導を行う。経営者や弁護士といったビジネスパーソンを中心に口コミで広まり、多くの方が受講する人気レッスンに。

著書「たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」(東洋経済新報社)が15万部を超えるベストセラーとなっている。
近著に「たった1分で会話が弾み、印象まで良くなる聞く力の教科書」(東洋経済新報社)があり、シリーズ累計20万部を突破した。


本業のかたわら、ピアニストの姉・魚住恵とともに、「姉妹で奏でることばと音色~朗読とピアノ演奏による姉妹コンサート~」にも取り組む。

他に、「10歳若返る!話し方のレッスン」(講談社)

 

 

 

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