A Happy New Year! 中野裕弓

 

A Happy New Year!

今年も幸せな一年でありますように…と 祈った方もたくさんいらっしゃることでしょう。

 

ところで誰もが憧れ切望する幸せってどんなこと?

「しあわせ」や「平和」は世界中の誰にとっても大きな関心事なのですが、何を幸せと感じるかは人によって、時代によって、状況によって違いますね。決まった形があるわけではないので 人によって幸せを感じる要因は様々です。

 

例えば お金が潤沢にあり、預金や資産が大きく増えたら幸せ、素敵なパートナーが見つかったらハッピー、ずっと欲しかったモノ、車や家や別荘やヨットや豪華な旅行がゲットできたら満足、いい仕事とそこでの強い立場を得たら幸せ、子どもが良い成績で志望校に受かったら幸せ、等など。 ですが自分の外にあるものが手に入ることを自分の幸せのバロメーターとしているとそこには これで十分と満足するより、常に「もっともっと」という欲が生まれ、自分と周りの人を比べ 気が休まりません。

 

またあんなに欲しかったものかついに手に入ったのに、なんだか心の底から満足していない、思っていた「幸せ感」とはなんだか違う…なんてことありませんでしたか。

「幸せ」って捕まえるのが難しいのかしら?

 

幸せを思うとき、京都の龍安寺で見つけたこんな光景を思い出します。

庭に置かれた丸く平べったい石の手水鉢に こんな素敵な文字のデザインがありました。

真ん中に四角い“口”の字があります。その上に“五”という部位を乗せると“吾”(われ)という字になります。続いて“口”の右側に部位を付け足すと“唯”(ただ)となり、“口”の下に付け足すと“足”(たる)になります。最後に“口”の左側に部位を書き足すと“知“(しる)いう文字になりました。このデザインを吾から右回りに読んでいくと「吾、唯、足、知」(われ ただ たるを しる)となり、足るを知ることが人間にとっていかに大切かを教えてくれる先人の知恵です。

 

英語のことわざにも同じようなものがあります。Happiness is to know the contentment,

「幸せとは満足することを知っていること」

 

つまり幸せとは、自分の外に探すものではなく、自分の内側に「満ち足りたという感覚」を認識できること、それが幸せへの近道のようです。足るを知る気持ちを持っていれば、自ずと周りに対する感謝の気持ちが生じ、他者と比べて一喜一憂することもなく、心はいつも穏やかで、FEEL GOOD(ごきげん気分)。日常のささやかなことにでも幸せを感じやすくなるのですね。

 

最近、こんな言葉に出会いました。それはヒュッゲ(HYGGE)

ヒュッゲとはデンマークで「小さな幸せを楽しむこと」という意味だそうで。「満ち足りること」という言葉からきているそうです。1日の終わりに暖炉の周りで家族や親しい友人たちとの食卓や語らい、キャンドルの似合う穏やかな空間、いつもの暮らしの光景です。特別にお金をかけたり贅を尽くしていないのに心休まり、心温まる時空間、そんなヒュッゲ的なしあわせを身の回りに見つけてみませんか。

 

中野 裕弓

 

 

中野 裕弓

人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター

中野 裕弓HIROMI NAKANO

19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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