20の理由○


自分の周りの人の言動を見て「ありえない〜」「こんなことするなんて非常識」なんて困惑することありませんか。

そして「あの人は友達とは思えない」とか「あの人の言うことが信じられない」「あの考え方間違っていいる」なんてすぐに相手をさばいてしまう時があります。
それも”自分の物差し”に照らし合わせて相手をさばいてしまうのですね。

それがいいのか悪いのか、正しいか正しくないかを横に置いて、状況をもう少し大きく捉えてみましょう。

 

実は人の行動の裏にはその人なりに”そうしなければならない理由”があるのです。
その理由は20個くらいはあると思うのです。

例えばバスの中で子供を大声で怒鳴るお母さん、お母さんのストレスがバスの中に蔓延してきそうです。
「あれじゃ子供がかわいそう」「あのお母さんのストレスmaxだわ」なんて言う前にその人について事例研究してみましょう。

彼女には子どもに大声をあげなくてはならないストレスの要因がいっぱいあったと思うのです。

想像力を駆使して、あなたが思いつくままきっとこんなことが背景にあったに違いない…と思うことを推測してみます。

例えば…

1. 朝、夫と喧嘩してイライラしている
2. 幼い頃から自分に自信がない
3. 子供たちに早朝から起こされていつも寝不足
4. 実家の親と意見が合わず心が重い
5. 先日クラス会で会った友人が若々しくキレイで羨ましい
6. 新しい洋服を買いたいのだけれども家計に余裕がない。
7. 最近体力の衰えを感じて心配。
8. 最近太ってきたことが気になっている。
9. 幼稚園のママ友に苦手な人がいる
10. 好きな陶芸。教室に行きたいが時間も心も余裕がなく残念。
11. やっとこの土地になれたのに夫の次の転勤先がどこだか不安。
12. もっと料理がうまかったらいいのにと思う。
13. 子供が自分の小さい時に似て引っ込み思案なのが気になる
14. ……

いかがですか。
どこにでもありそうな理由ですね。

こんなふうに思いつくものを紙に書いてみるんです。
アマチュアカウンセラーになったつもりで、想像力を巡らしながら書いてみます。

書き終わったらその一つ一つの項目を今の自分にかぶせてみます。

・昨日夫と喧嘩をした、
・他人がうらやましい、
・自分に自信がない、
・苦手な人とのストレス、
・子供が思うように育っていない
などなど。

すると不思議です。

これらの一つ一つの要因が自分にかぶさってきた時、あのお母さんの気持ちにちょっと共感できる気がします。

自分にも同じような要因が重なってきたらきっとバスの中で大声を出していたに違いないと思えてきます。

それは自分とバスのお母さんの間に不思議な「共感のかけ橋」が生まれる瞬間です。

相手をただ非難するではなくもっと心がおおらかになって相手を温かく見る目も出てきます。

ストレスいっぱいのその人に対して自分は何かできないか、何ができるか考える余裕も出てきます。

例えば子供に対して笑顔を向けるとか、優しい言葉をかけてあげるとか、
少なくとも相手を非難したり、責めたりするのではなく相手の立場を少しでも理解しようと心が歩み寄ることができるのです。

何かがあるときに相手の20の理由をちょっと考える習慣がつくと人間関係がとてもスムーズになってきます。

Romi

中野 裕弓

人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター

中野 裕弓HIROMI NAKANO

19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

 

 

 

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