• 南雲 吉則
  • 2018.01.10

「幸せな食事」南雲 吉則

私は昭和30年の生まれです。
まだ戦後間もない頃で、町には傷痍(しょうい)軍人を多く見かけました。
父はまだ無給のインターンだったため、我が家の生活は苦しく、ある日の晩ご飯は卵1個でした。
1人に1個ではありません。1個の卵を家族4人で分けたのです。
そんな貧しい時代でも、1個の卵を独り占めできるときがありました。幼い私が風邪をひいたときです。
当時は幼児死亡率が高かったために母は必死でした。びっしょりと汗をかいた私の体を熱いタオルで
拭いて新しい寝間着に着替えさせたあと、卵がゆを作ってくれました。
それを枕元に持ってきてサジですくって、フーフーしてから食べさせてくれるのです。
そのおいしかったこと。卵がおいしかったのではありません。かゆがおいしかったのではありません。

母がフーフーしてくれた卵がゆは、母の吐息の香りがするのです。大好きな母の香りが。

皆さんは死ぬ前に何が食べたいですか。
私は願いが叶うなら、もう一度母にフーフーしてもらったおかゆが食べたいです。
食事は「栄養」や「おいしさ」のほかに大切なものを与えてくれます。それは幸せです。
子どもの健やかな成長を願って親が作る家庭料理。
友人の奥さんが精一杯の気持ちで作ってくれたもてなし料理。
病気をした親の快復を祝って家族で食べる快気祝いの料理。
こうした料理皿の上には、相手の健康を願う気遣いと思いやりが乗せられています。
私はそのような気持ちで「命の食事弁当」を作りました。
1食ごとに皆さんの体が健やかになるように作った「低糖質」「完全栄養」「高ポリフェノール」「オメガ3」のお弁当をご賞味ください。

南雲 吉則

医師 乳腺専門医
博士

南雲 吉則YOSHINORI NAGUMO

1955年生まれ。乳腺専門医、医学博士。慈恵医大・近畿大学の非常勤講師、韓国東亜医科大学・中国大連医科大学の客員教授。慈恵医大学卒業、東京女子医大形成外科、癌研究会付属病院外科、慈恵医大学第一外科乳腺外来医長を経て、バスト専門のナグモクリニック院長。 「女性の大切なバストの美容と健康と機能を生涯にわたって守る」をモットーに札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の5院を飛び回る。がん患者の命を救う食事と生活術「命の食事」を提唱。テレビ出演・著書多数。

 

 

 

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