未来を創る子どもたち

ここ数ヶ月にわたる外出自主規制の期間、私たちはそれぞれの立場でこれからの世界についていろいろ考える時間をもらいました。

当たり前のことが当たり前でなくなったとき、人はいろいろ考え始めます。

一見ピンチと見えることを、チャンスとして捉えて歩を進めることが求められますね。

学校にも塾にも通えず、行事にも参加することなく、この長い間を家で家族とともに過ごした子どもたち。

3月に卒業式ができず、4月にはいつも通り入学式をお祝いできなかった子どもたち。

彼らの目にこの世界はどのように映ったことでしょう。

学校制度、教育そのものをこれから早急に見直しをしていく必要があると思います。

今までの課題だった 教育改革、大学受験制度見直しがいよいよ現実味を帯びてきました。

 

「未来を創る子どもたち」
と言えば、、、

今から15年前、子どもたちにこれから必要となるであろう「人間力を養う」をテーマに仲間と共に高校生サマーセミナーを始めました。

当時、住んでいた小田原の地で二宮尊徳記念館を借りて夏休みの間2泊3日、毎回全国から30名の高校生の参加者を迎え、その後9年間で300人近い修了生が生まれました。

それを始めたきっかけは次のような事柄でした。

● アメリカにいたころ聞いた話。

学校ではなかなか学べない人間にとって大切なことが3つある。
1.Be happy (幸せに生きていくこと)
2.Relationship (人間関係を豊かにすること)
3.Financial stability (経済的自立・安定)

● また2001年にアメリカの友人から受け取ったメッセージを原訳した「世界がもしも100人の村だったら」にはこんな文言がありました。

これからの世界に必要な3つのこと。
1.Acceptance (物事をまずあるがままに受け入れること)
2.Understanding (自分と違う相手を理解しようとすること)
3.Education (世の中は多様性に満ちていることを知る教育)

 

コロナ禍を経験した今、これらの事は子どもたちだけでなく私たち大人にとってもより大切になってきたと思います。

それは、、、
自分の価値観で物事を裁いたり、自分基準で良し悪しを判断することをせず、いつもオープンマインドで現状のあるがままを受け入れてみる。

そして自分と違う相手を進んで理解しようと歩み寄る姿勢。

学校教育では「世界は多様性に満ちている、だからこそ面白い」を体験する場であってほしいと思います。

 

● どんな時代であれ、、、

私たち人類はこの地上で”限られた命”を生きています。

人生では「幸せに生きること」をもっと真剣に考える時です。

成功すること、社会に認められる事を目指すより前に、まずは自分の心に素直に、日々を幸せに生きることを何よりも大切したいと思います。

学校のカリキュラムの中に「幸せに生きる」という授業があったらどうでしょう?

クラスで子どもたちが生き生きと意見を交わしている姿が目に浮かびます。

 

● 競争から共創へ

過剰な”競争”で一人勝ちを目指す時代は過去のものとなりました。

周りの人たちとチームワークでより良い時代を”共創”する未来が広がっています。

それには人と人とのコミニュケーションでお互いの思いを伝え合うこと。

以心伝心で思っていただけでは相手になかなか伝わりませんから。

思いやりのある言葉できっちり自分の想いを伝え、相手の話を聞くことこれも大事です。

クラスではお互いの意見を述べ合うディスカッションの形式が主流になることでしょう。

 

経済的自立や安定は社会に出てから学ぶものでしたが、これからは子どもの頃から社会の一員としての立ち位置、役回りを考える機会が必要です。

社会のために何ができるのか、それぞれの個性を生かし合い、どういう風に社会を進化させていけるかを考えだすでしょう。

今や掌の中のスマートフォンを通して誰でも、どこでも、インターネットにアクセスできどんな情報も手に入れられる時代です。

受験勉強が記憶力勝負だった時代も終わりました。

これからは一人一人が「考える力を養う」ことが肝要です。

言い換えればインターネット等で得た情報をどのように料理していくか、ですね。

出来事をきちんと掌握し、目の前の課題を世界全体を見ながら解決していく力、自分と意見の違う人たちとも自由に交流し、より良い解決策を模索していく、なんとクリエイティブな作業でしょう。

世の中は大改革を迎え、今まで経験したことのないような出来事が次々とやってきます。

AI(人工知能)では届かない真心や思いやり、相手を思いやる力を発揮して皆で明るい未来に歩を進めていくこと、それができる若い人たちがこれから社会にたくさん育っていくことでしょう。

 

もうみんな気づいていますよね。

今の子どもたちは私たち大人のミニチュア版ではありません。

人類全体を我が事のように考えられる進化した魂を持って生まれてきているようです。

くれぐれも、私たちが育んできた古い価値観を押し付けることなく、未来を担う子どもたちに宇宙船地球号の操縦をまかせて愛情いっぱいのエールを送りたいと思います。

大丈夫、
地球の未来は明るいです!

2020.5.26
日本全体が非常事態宣言解除になった日に
Romi

中野 裕弓

人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター

中野 裕弓HIROMI NAKANO

19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

 

 

 

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