浜辺の足跡 👣

Footprint
私がこの詩に出会ったのは19歳の時。

短大を休学して、語学留学のため、単身ではじめての外国、イギリスに渡りました。

それまでずっと家族と暮らしていた私にとって、ホームステイで他人の家で生活する初めての体験、それも勝手の違う異国での生活で何もかも驚くことばかり。

日本ではそれまでどれだけ家族、学校、社会に守られていたか痛感しました。

自分の伝えたいことを英語を使ってうまく伝えられないもどかしさ、
周りがなぜ笑っているのかもわからず話題についていけない状況、
習慣と価値観の違いに戸惑う毎日。

異国でひとりだけ取り残されるような孤独感でいろいろ辛い思いをすることやホームシックで寂しい思いもしました。

そんな時、
ふと訪れたカトリックの教会で出会ったのがこの「浜辺の足跡」なのです。

祈りの後、教会の売店でFootprintと言う詩が書いてある小さなカードを見つけました。

これを読んだとき、衝撃が走ったのを今でも鮮やかに覚えています。

書かれている通り、
海辺の情景を思い浮かべながら読み進めていくと、まるで三部作の小さな劇を見ているようなドキドキ感。

そして読み終わった後、
心の中にあったかいものが流れてきて、なんだかほっとして涙がこぼれました。

大丈夫、私は独りじゃないんだ、と心の深いところで納得し、勇気をもらったのです。

後で知ったのですが、
これはマーガレットパワーズと言うアメリカ人女性が書いた詩で、キリスト教の世界では有名な詩でした。

それ以来、今に至るまで、
人生で岐路に立った時、
絶望しかけた時、
自分に自信を失った時、
大切なものをなくして心細くなった時、、、
いつも私を慰め癒し包んでくれた「浜辺の足跡」

私が若い時に異国で出会い、
人生の辛い時に何度も助けてもらったこの「浜辺の足跡」が
あなたの人生でも、慰め、癒し、勇気、力になりますようにこの詩をあなたに贈ります。

「浜辺の足跡」

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ある日、私は夢を見ました

浜辺を神とともに歩いている夢を

海の向こうの大空に、私の今までの人生の光景がはっきりと映しだされ

どの光景の前にも、浜辺を歩いている神と私の二組の足跡がありました

最後の光景まで来たときに振り返ってみると

ところどころ足跡が一つしかないことに気づきました

悲しみに打ちひしがれているときでした

私は、あえて神に尋ねました

私があなたについていくと言ったとき

いつも私のそばにいてくださると約束されたのに

どうして

私が一番あなたを必要としているときに、私を見放されたのですか

神は答えておっしゃいました

私の大切な愛しい子よ

私は決してあなたのそばを離れたことはない

あなたが見た一つの足跡

それは

苦しみや悲しみに傷ついたあなたを

そっと抱きあげて歩いた私の足跡なのだと

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作=マーガレット・パワーズ
訳=中野裕弓

中野 裕弓

人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター

中野 裕弓HIROMI NAKANO

19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

 

 

 

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