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- 中野 裕弓
- 2020.12.14
- ライフスタイル

【幸せになるために捨てるもの part2】
みなさん、こんにちは。
今回のコラムは前回に引き続き、私の著書『幸せになるために捨てるもの84のリスト』の中でお伝えしているお話から、2つご紹介します。
ぜひ、日々の考え方の参考にしてみてくださいね。
◇「勝ち負け」はいらない
野球やサッカーなど、ルールのあるスポーツに競争心をもって取り組むことは、人生を楽しくします。
去年は、ラグビーのワールドカップで日本中が盛り上がっていました。
「ONE TEAM」という言葉が流行り、一生懸命プレーをする人、必死で応援をする人、そ
してラグビーについて詳しく知らない人も、一丸となって応援をしていましたね。
試合終了後、どちらのチームが勝ってもテンションがあがり、嬉しかったことを覚えています。
これこそがスポーツの醍醐味であって、今後のスポーツの在り方はラグビーのようなものになっていくのではと思います。
スポーツのようにその場のルールがはっきりしており、一喜一憂して応援することはとても良いことです。
しかし、勝負という尺度では測ることができないようなことまで、勝ち負けで取り組もうとしている人が増えてきているのではないでしょうか。
例えば、「人生は勝つか負けるか」、「勝ち組負け組」という言葉があります。。
「あの人より幸せ」とか「あの人より不幸」といった見方をしてしまうと、途端に心の平穏からは遠ざかってしまいます。
誰かを蹴落としてまで自分が上に立ちたいとか、あの人には負けられないから姑息な手段をとるなど、そういう考え方は要りません。
他者との勝負ではなく、自分自身との勝負を考えてみましょう。
自分に対して負けず嫌いになったり、ゲーム感覚で「昨日の自分と今日の自分で競争しよう」と考えれば、全てが自分の成長に繋がっていくはずです。
最近感じたことなのですが、別れ際に「じゃあね」とか「今日も楽しかったね」と挨拶をするとき、「頑張ってね」と言う場面をよく耳にします。
私もよく「じゃあまた〇〇さん、頑張ってね」と言っていました。
ある講演会で、一人のお母様がこんなエピソードを教えてくれました。
お子さんを送り出す際に必ず「いってらっしゃい!頑張って」と声をかけていたそうなのですが、子どもが振り返って「お母さん、今日は運動会じゃないよ」と言ったそうです。
お母様が驚いて「えっ、学校って頑張るもんじゃないの?」と言ったら、「運動会じゃないから頑張らないよ。」とのこと。
その子はきっと、「頑張るよ。」ではなく「楽しんでくるよ。」と言ったのではないでしょうか。
面白いお話ですね。
私たちは気が付かないうちに、いつの間にか「勝ち負け」の世界に住んでいたのかもしれません。
他社との勝ち負けに捉われず、人生を楽しく過ごしていきましょう。
◇「忍耐」はいらない
仕事には忍耐が必要。
結婚は忍耐がないと続かない。
誰でも一度は耳にした言葉かもしれません。
しかし、これはただの思い込みです。
私は、幸せになるために忍耐が絶対に必要だとは思いません。
「忍耐がいらないということは、飽きっぽくても良いということ?」と考えがちですが、そういうことではありません。
忍耐の代わりに必要なことは、「少なくともいったん受け入れる」ということ。
それが自分にそぐうかそぐわないのかをしっかりと見極め、そぐわない場合は手放すという作業が大事です。
例えば何か辛いことが降りかかってきたとき、「分かった。でも、今だけを乗り越えられたらどうにかなるかもしれない。頑張ってみよう。」と考えましょう。
その間のじっと動かない時は無駄ではありません。
一方、「忍耐はいらないんでしょ?だからすぐ辞めちゃおう。」というのはただの飽きっぽさです。
まず、痛みを伴うかもしれないものを真正面から一度受け入れてみる。
受容して、それでも自分の道じゃないと思った時は、主体性に「やめます」というアクションを起こすことが大切です。
物事を自分事として捉え、しっかりと見極めることで、次の道に進むことができるのです。
【幸せになるために捨てるもの】はいかがでしたか?
私のオフィシャルウェブサイト『DJROMI』では、他にも様々なお悩みに対する解決策を提案しています。
ぜひご覧ください。
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人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター中野 裕弓
19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。
1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。
現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。
「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。
2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。