Please とThank you

若い頃、語学の勉強のためにイギリスに2年間滞在しました。
住んでいた家はロンドン郊外にあるイギリス人のご家族で小学生の男の子が2人いました。

そこで、イギリスの子どもたちの育て方をいろいろ学びました。

両親が繰り返し教えていたのが、この「プリーズ」と「サンキュー」
対人関係でとても大切な2つの言葉と教えていました。

何かお願いするときには必ず最後に「プリーズ」とつけること。
例えば食卓で、お塩をとってと言うときには必ず「プリーズ」をつけることを習慣にします。

マダムは英語がまだおぼつかない私にも、「プリーズと言わなかったら何もしてあげなくていいですからね」と。

Please お願いしますと言うのは人にものを頼むときの基本的なルール。
そして「何かをしてもらった時は必ずThank youとお礼を言うものよ」と。

「サンキュー」と言い忘れると、親はしつこいほど繰り返し繰り返し教えていました。

対人関係では Please お願いしますとThank you ありがとうがあれば
物事は潤滑に行くのよとお母さんは話していました。

当たり前のことだけれど、これって幼い頃からの習慣がないと忘れてしまうもののようです。

日本でも、例えばタクシーに乗った時にただ行き先だけを伝えている人もいます。
目的地の後に「お願いします」と言うだけでその場の雰囲気はとても良くなるのに。

またコンビニでものを買った時、レジで商品を受け取って「ありがとう」が自然と出ている人と無言でお金を払ってそのままでていく人がいます。そういう人って案外多いですね。

こんな簡単なことだけど、人間関係はこの2つの基本をしっかり押さえておけば周りの人といい形で付き合いができるなとつくづく思います。

たかが「お願いします」と「ありがとう」、でも小さな子どものうちからこの2つはしっかり身に付けておいてあげたいですね。
その子のこれからの人生がきっと豊かなものになるでしょうから。

また、マダムは子どもたちにこうも言っていました。
「あなたたちは自分でやりたいと思った事は何でもやっていいのよ。ただし、人に迷惑をかけることだけはダメよ」

一方、当時の日本では、
「よその人に笑われないようにしなさいね」と言われて、1人だけ飛び出さないようにと育ってきました。

小さい時から、思った事は何でも実行に移してオッケーよといわれてきたら、個性的な子供たちが増えるでしょうね。

そして人に迷惑だけはかけないでということをきっちり押さえておけば、自分勝手な大人が増えることがないのに、と思いました。

 

中野 裕弓

人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター

中野 裕弓HIROMI NAKANO

19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

 

 

 

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