メメントモリ

親しい友達からSOSのメールが届きました。

1年前に手術をしてからどうにか持ち直していた愛犬が、ここにきて病状が悪化し、獣医さんによると手の施しようがないとの事。
治療法もないのだそうです。

息も荒く、苦しがっているのに何もしてあげられない自分がとても無力で悲しくなる、とありました。

長い間、家族の一員として過ごしてきて、今までも何度も原因不明の病気にかかったけれど、奇跡的に復活をしてきたこともあり諦められないと…

枯れた花

私はすぐに返信メールを送りました。

痛みを言葉で訴えることのできない○○ちゃんを思うと心が痛みます。
このまま苦しんでいる姿を見ているのは辛いですね。
1日でも長く命を留めてほしいと言う気持ちもよくわかります。
でも、地上に残るものの都合でお空に戻ることを引き止める事はできないのですね。
そしてそれは残る家族の未練、身勝手なのかもしれないと思うのです。
もし、○○ちゃんがこの世での役目を終えて天国に還る時が来ているとするならば、心穏やかに愛と感謝の気持ちで旅立ちを見守ってあげることも大事です。
○○ちゃんは今、天国に行くタイミングを待っているのかもしれません。
家族の心の準備ができるまで頑張っていてくれるのかもしれません。
感情の部分では寂しく悲しいけれど、今までの共に過ごした時間を思い、楽しい思い出を蘇らせ、感謝の気持ちをいっぱい語ってあげてください。
○○ちゃんの苦しみが少しでも安らぎますように、遠くからお祈りしています。
(後略)

私は時々こんなふうに思います。

ペットとして飼われる動物たちは
前世で人間としての心の修行を終えた魂ではないかと。
そして生まれ変わって、後に続く私たちをサポートしにきてくれている、と。

彼らが私たちを家族に選んでくれたことに感謝です。

これを書いている今も、我が家の愛猫はぴったり私に寄り添い力をくれています。

猫のアップ写真

他人からの言葉では届かない
心の悲しみや、辛さを、物言わぬ存在として、まなざしや、ぬくもりで精一杯慰め、癒してくれるのですね。

地上に命を受けたものは、いつかお空に還るもの。

メメントモリ
ラテン語で「死を意識して生きよ」という意味です。

人は何時かは必ず死にゆくもの。
その時を思い、生きている今を大いに楽しみなさい。
つまりいつ来るかわからない死を
恐れて日々ビクビク生きるのではなく、今を精一杯楽しんで、というメッセージだと理解しています。
私たちにとっても大切なことです。

いつかやってくる大切な人との別れ、家族の一員であるペットさんたちとの別れ、避けて通ることはできませんね。

とはいえそれを思うと隣の愛猫をなでながら涙が出てきそうになります。

だからこそ毎日毎日を大切に、宝物のような時間を共有していきたいと思います。

ハートを指で持っている

ここまで書いたとき、
友人から返信のメールがありました。

「ありがとうございます。
○○が決めたことだと思うと心が楽になりました!
愛と感謝」

中野 裕弓

人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター

中野 裕弓HIROMI NAKANO

19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

 

 

 

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