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  • 魚住 りえ

相手に安心感を与えられる話し方

 

 

皆様、こんにちは!
ドクターリセラをこよなく愛するフリーアナウンサーの魚住りえです。

 

 

前回は「声」の大切さや腹式呼吸の方法についてお伝えしました。
「声」はその人の印象を決定づける一つの要素になります。
その日着ている洋服の色なんかで、イメージが変わりますよね。
それと同じで「声」も、明るい感じ、優しい感じ、重厚感、理知的な感じ・・・など様々なイメージに変化させることができるのです。
この人の声を聞いているとなんだか安心する。居心地が良い。
特に「安心感」を相手に与えられる人は素晴らしいですよね。

 

 

私は「声の高さ」と「話すスピード」で、イメージを4つに分けています。
「高めの声」×「ゆっくり話す」と優しく温かい癒しのイメージに。
「低めの声」×「ゆっくり」話すと、なんだか威厳がある、信頼できるというイメージに。
「高めの声」×「早口で話す」と明るく元気、エネルギッシュなイメージに。
「低めの声」×「早口で話す」と理知的、論理的、クールなイメージになります。
「安心」という言葉を、「暖かい」気持ちになる、または「信頼できる」の二つの要素を組み合わせて考えると「ゆっくり話す」方が相手に安心感を与えることになります。

 

 

 

 

とはいえあまりにのんびり話しすぎると、もし相手の方がせっかちだった場合!イライラさせてしまいかねません。
ですので、話すスピードは程度問題でもあるのですが「あまり早口で喋り過ぎない」ほうが相手に安心感をあたえられるでしょう。
早口をなおす方法としては、口から出た言葉を一つ一つ確認しながら話すと、おのずとスピードがダウンします。

例えば「お疲れ様でした」を早口で言うと「~さまでした」しか聞き取れない人がいます。
「お・つ・か・れ・さ・ま・で・し・た」と、一文字ずつ頭の中にイメージしながら次の音を出すと、本来の「お疲れ様でした」の労いの意味も相手にきちんと伝わるようになるのです。
「ありがとうございます」「よろしくお願いいたします」など、普段使い慣れてしまっている慣用句を、あらためて一音一音丁寧に発音してみてください。
相手に安心感を与えられる、信頼を得られる話し方になっているはずです。

 

 

 

魚住りえ

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COLUMNIST
魚住 りえ
タレント
フリーアナウンサー
魚住 りえ
RIE UOZUMI
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大阪府生まれ。広島県育ち。
母がピアニストという家庭で3歳からピアノの専門的なレッスンを受け、音感を養う。高校時代、放送部に在籍し、数多くのアナウンサーを輩出しているNHK杯全国高校放送コンテストに出場。朗読部門で約5,000人の中から全国3位に選ばれる。慶応義塾大学時代は放送研究会に所属。

1995年、慶応義塾大学文学部仏文科卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティ、情報番組などジャンルを問わず幅広く担当、出演番組に「所さんの目がテン!」「ジパングあさ6」「京都 心の旅へ」などを担当。

2004年フリーに転身し、テレビ、ラジオを問わず幅広く活躍中。中でも、2004年からナレーターを務めるテレビ東京「ソロモン流」では、わかりやすく、心に響く語り口に定評がある。 「魚住式スピーチメソッド」を立ち上げ、話し方を磨くための指導を行う。経営者や弁護士といったビジネスパーソンを中心に口コミで広まり、多くの方が受講する人気レッスンに。

著書「たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」(東洋経済新報社)が15万部を超えるベストセラーとなっている。
近著に「たった1分で会話が弾み、印象まで良くなる聞く力の教科書」(東洋経済新報社)があり、シリーズ累計20万部を突破した。


本業のかたわら、ピアニストの姉・魚住恵とともに、「姉妹で奏でることばと音色~朗読とピアノ演奏による姉妹コンサート~」にも取り組む。

他に、「10歳若返る!話し方のレッスン」(講談社)

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