皆様、こんにちは!
ドクターリセラをこよなく愛するフリーアナウンサーの魚住りえです。
前回は「声」の大切さや腹式呼吸の方法についてお伝えしました。
「声」はその人の印象を決定づける一つの要素になります。
その日着ている洋服の色なんかで、イメージが変わりますよね。
それと同じで「声」も、明るい感じ、優しい感じ、重厚感、理知的な感じ・・・など様々なイメージに変化させることができるのです。
この人の声を聞いているとなんだか安心する。居心地が良い。
特に「安心感」を相手に与えられる人は素晴らしいですよね。
私は「声の高さ」と「話すスピード」で、イメージを4つに分けています。
「高めの声」×「ゆっくり話す」と優しく温かい癒しのイメージに。
「低めの声」×「ゆっくり」話すと、なんだか威厳がある、信頼できるというイメージに。
「高めの声」×「早口で話す」と明るく元気、エネルギッシュなイメージに。
「低めの声」×「早口で話す」と理知的、論理的、クールなイメージになります。
「安心」という言葉を、「暖かい」気持ちになる、または「信頼できる」の二つの要素を組み合わせて考えると「ゆっくり話す」方が相手に安心感を与えることになります。
とはいえあまりにのんびり話しすぎると、もし相手の方がせっかちだった場合!イライラさせてしまいかねません。
ですので、話すスピードは程度問題でもあるのですが「あまり早口で喋り過ぎない」ほうが相手に安心感をあたえられるでしょう。
早口をなおす方法としては、口から出た言葉を一つ一つ確認しながら話すと、おのずとスピードがダウンします。
例えば「お疲れ様でした」を早口で言うと「~さまでした」しか聞き取れない人がいます。
「お・つ・か・れ・さ・ま・で・し・た」と、一文字ずつ頭の中にイメージしながら次の音を出すと、本来の「お疲れ様でした」の労いの意味も相手にきちんと伝わるようになるのです。
「ありがとうございます」「よろしくお願いいたします」など、普段使い慣れてしまっている慣用句を、あらためて一音一音丁寧に発音してみてください。
相手に安心感を与えられる、信頼を得られる話し方になっているはずです。
魚住りえ