「化粧療法」とは?○

化粧は肌を綺麗に見せてくれたり、目を大きく見せるなど女性には欠かせませんよね。皆さんは高齢者などに行う「化粧療法」という言葉を聞いたことはありありますか?今回は化粧療法について解説していきたいと思います。

化粧療法とは

化粧療法とはメイクセラピーやコスメティックセラピーなどとも呼ばれており、病気やケガが原因で心に問題を抱えている人や高齢者に行われます。まずは、会話などをしながら、化粧などのスキンシップ行い、対象者がリラックスした状態を作ります。自信や満足感などを手にすることを目的としたケアです。

化粧療法の対象者

化粧療法は健康状態や年齢を問わないため、どなたでも取り入れることができます。近年では特に医療福祉分野での活躍が期待されています。

 

〇医療機関など

医療機関で行われる化粧療法は、心理療法の一環として認知症の人や精神疾患がある人、がん患者などを対象とし行われています。病気が原因で落ち込みがちになってしまった心に活力を与える役割を果たします。

〇形成外科・皮膚科など

病気による皮膚の変色やあざ、ケガによる傷跡や火傷、加齢によるシミやそばかすなど、あらゆるトラブルをカバーし、目立たなくすることで、ストレスやコンプレックスを軽減し、明るく生活できるように支援します。

化粧療法の効果

気持ちが前向きになったり、顔色が良くなったりと、目に見える効果もしっかりと感じられていることも、この化粧プログラムの効果です。細かく効果を分けると、4つに分けることができるようです。

 

《身体の変化》

化粧を行うことで、肉体的にも大きな変化をもたらすことができるようです。化粧する動作は、実はかなりの運動量があることが実証されており、筋力維持につながると言われています。具体的には、握力が上がる傾向がみられ、それに伴い介護者の負担も減少するそうです。意外ですが、化粧療法は肉体的な変化をももたらすのですね。

 

《心の変化》

化粧を行うことで、生きがいを見つけることができます。「化粧を毎日する」「スキンケアを丁寧に行う」という人は、「化粧は時々しかしない」「スキンケアを簡単に済ませてしまう」という人よりも生きがいや幸せを感じる人が多い傾向にあります。

 

《脳の変化》

化粧を日々行うことで、脳が活性化することも実証されています。ポジティブな反応となり、認知症の症状軽減も期待されています。

 

《口腔の変化》

化粧を日々行うことで、口腔環境にも良い影響をもたらすようです。唾液分泌量が非常に上がり、さらには、嚥下(えんげ)機能の向上も見られる結果になりました。口腔内に改善は、高齢者にとって非常に嬉しい出来事であり、口腔に大きな変化をもたらしてくれるのです。

周りにも良い影響が

化粧療法を取り入れて化粧を日常的に行うことで本人だけではなく、周りにも良い影響があることがわかっています。化粧をして明るくなり笑顔が増えることで回りの人とのかかわりや会話が増え、コミュニケーションが活発になります。また、化粧をしている人と関わることで今まで化粧をしていなかった人も化粧をするようになることも少なくありません。化粧は本人だけではなく、周りも明るくさせてくれます。

化粧療法で健康寿命を延ばす

健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。

何年生きたかを表す寿命から健康寿命を差し引くと、日常生活に制限がある「不健康な」期間が何年あったのか分かります。寿命と健康寿命の差が大きいほど、介護や医療など周囲や制度の手助けが必要な期間が長くなります。心身ともに自立した状態が長く続けば、医療費や介護費の増加防止にもつながります。厚生労働省では、健康寿命を延ばすためにもスマートライフプロジェクトを促進し、「1日プラス100グラムの野菜」「毎日10分の運動」「禁煙の促進」などを呼び掛けています。

まとめ

今回は化粧療法についてお話してきました。心だけではなく、身体や脳へのメリットが豊富です。高齢者のご家族がいる方などは、ぜひ化粧療法を試してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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