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- 2021.02.22
- ダイエット

50代のダイエット方法○
50代を過ぎるとダイエットが成功しにくくなるという話はよく聞きます。
若い頃はダイエットをすればすぐに落ちていた体重が、いくらダイエットをしても落ちないばかりかちょっとしたことでも体重が増えてしまうようになるというのです。
そこで、50代以降の女性の体とダイエットについて調べてみたところ、年代による様々な体質の変化が判明しました。
基礎代謝が落ち痩せにくくなる50代の特徴と健康的に痩せるコツを紹介していきます。
10代との基礎代謝の違い
基礎代謝とは人間が生きていくために最低限必要な生命活動、つまり内蔵を動かしたり体温を維持するなどに使われるエネルギーのことです。一日の基礎代謝量と運動などの日常的な活動によるカロリー消費を足したのが消費カロリーです。
この1日あたりの総消費カロリーよりも摂取カロリーが多くなると、消費されなかったカロリーは余剰分として脂肪となり、体内に蓄えられてしまいます。
図1: 年齢別に見たエネルギー消費量 (厚生労働省e-ヘルスネット「加齢とエネルギー代謝」より)
表1: 日本人の基礎代謝基準値 (厚生労働省e-ヘルスネット「加齢とエネルギー代謝」より)
表1をご覧ください。50代〜60代女性の一日の基礎代謝量を調べると1100Kcal/日という結果が出ています。10代で基礎代謝量のピークを迎え、そのあとは年齢が上がっていくにつれて基礎代謝量は減っていきます。10代と50代〜60代女性の基礎代謝の差は約230Kcal/日にもなります。
10代と50代以降の基礎代謝量が大きく違う一番の原因は筋肉量の低下です。10代では身体を作り上げるためのエネルギーが必要ですので、なにをしなくても生きていくだけで盛んにエネルギーが消費されます。
20代半ばに入り、ある程度体が出来上がると成長の為のエネルギーは必要では無くなっていきます。さらに40、50代になれば歳を重ねていくごとに細胞が生まれ変わるサイクルも遅くなっていき、よりエネルギーを必要としなくなり基礎代謝量は減っていきます。
太る原因
太る原因は基礎代謝の低下と、分泌されるホルモン量の急降下です。50代以降は代謝力が減っていき、1日に消費される基礎代謝量はピークの10代と比べて200Kcal以上減少します。ですので、たくさん食べているわけでもないのにお腹や腰周り、顔の輪郭などに脂肪がつき、体重が増えていきます。いわゆる「中年太り」と呼ばれる太り方の人が増えてくるというわけです。
また、閉経後は女性ホルモンの分泌が急激に減少するため、どんどん太りやすい体になってしまいます。
女性ホルモンの中でも、エストロゲン(卵胞ホルモン)は脂肪の燃焼を促す働きや、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ働きがあります。更年期前後にエストロゲンの分泌が減ると骨粗しょう症のリスクが高まるほか、イライラしたり気持ちが不安定になったり、甘いものが欲しくなるなどの影響が出ます。