今の時間を愛でる

「卒業」という響きに、あなたは何を思いますか?
淋しさ、別れ、旅立ち、新たなチャレンジかもしれません。多くの人は淡い学生時代を連想するかもしれません。でも、卒業は学生だけのものではありません。

すべての出来事にも卒業はあります。

子育ても子どもが巣立てば、ほぼ卒業です。夫婦も配偶者が旅立てば悲しいかな卒業になります。
いや、配偶者が元気でも今は「卒婚」と言って、離婚を前向きにとらえる言い方もあります。
職場でも定年と共に、強制的に卒業となります。

そこに留まりたいと願う人ほど、卒業すること、新たなステージに向かうことに抵抗を感じます。もちろん慣れもあるのでしょう。新しいことには、誰もが不安を感じてしまいます。それが人間です。

アメリカではデス・エデュケーション(死から学ぶ)が注目されています。これは終わりを意識しながら「今」を生きることの重要性を教えているのです。

いつまでも人生は終わらないと思うと、人は「今」という大切な時間をムダに無意味に生きてしまいます。

子育ても「今日の子どもは、明日の子どもではない」と思って過ごすだけで、お話したり、子どもの世話も、「今だけだなぁ」と思うと、子育ても楽しめます。
見慣れた夫婦も、今日で最後だと思えると、多少のマンネリからも脱出が出来るかもしれませんね。
夫に先立たれた奥さまが、「うるさい」と思っていた寝室のイビキが、今は懐かしいと語られました。
鼻歌歌いながら家事をしていた、亡くなった妻を思って涙を流されたご主人もいます。
子育ても、子どもが独立した頃に「あの頃が懐かしい」と、ため息まじりで話された中高年の夫婦もおられます。

だから、終わりがあるから「今」が輝くのです。それを知るのが生きる知恵なのです。
だからこそ、卒業を見すえながら、今の瞬間を丁寧に生きること。
人気アイドルグループ「嵐」も、2020年まで完全燃焼で走ること決めています。だから、彼らはさらに輝くのだと思います。

「一期一会」の本当の意味は、「初めて来られたお客様に、一生忘れられないサービスを提供する」だけではなく、いつも出会っているスタッフに、いつも出会っている家族に、いつも出会っている街角にも、今日で最後と思って歩くのです。それがしっかり「今」を味わって生きている人の生きざまです。

ですから、日常のすべてのものを慈しんで「今日」をしっかり心を込めて生きましょう。

それが人生の成功者ではなく、人生の成幸者になるコツですから…

 

プロフィール

衛藤信之
日本メンタルヘルス協会 心理カウンセラー
ブログ: https://ameblo.jp/n-etoh
YouTube:http://www.youtube.com/c/mentaletoh

 

 

 

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