心の乱れはお肌の乱れ!?○

毎日お手入れしているのに、肌荒れやニキビなどの肌の不調が続くな…という経験はありませんか?そんなときはもしかして、ストレスが原因かもしれません。この時期は移動や入学、就職など、環境の変化が大きい季節です。実は心とお肌の関係には深い関わりがあったのです。

今回は心とお肌の関係について紹介したいと思います。

心と体の関わり

心と体がどうつながっているのか、わからない方は多いのではないでしょうか。実は密接で強固な関わりがあるのです。

様々なストレス信号を感知するのは脳です。「ストレスは悪いもの」というイメージがありますが、必ずしもそうではありません。人は適度なストレスがあることで、程よい緊張感が得られ、集中力がアップして心身の機能が十分に発揮されるなど、プラスに働く場合もあります。

ところが、ストレスを感じる状態が長時間継続されたり、一度であっても強大なストレスがかかってしまうと、その刺激が強すぎて生体が対応できないことがあります。その場合、人は「ストレス状態」になります。

ストレスの感じ方は人それぞれなので、一概にはどの程度のストレスが悪影響となるのは単純に比較することができません。

深刻なストレス状態は大脳皮質前頭前野に影響を及ぼし、高度な精神機能を奪ってしまうことが分かっています。ストレスは、感情や衝動を管理・抑制している前頭前野の機能を弱めるため、視床下部などの原始的な脳の領域が支配する言動や衝動が強まってしまうからです。

ストレス状態にある人は、不安や恐れを感じやすくなったり、普段はコントロールできる欲求(暴飲暴食やお金の浪費など生理的欲求の暴走)の抑制が効かなくなります。

そうなると、お肌のために良いとされている生活習慣が乱れがちになるうえ、様々なストレスによるダメージへのお肌の抵抗力、バリア機能も損なわれているため、肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。

様々なストレスの種類

ストレスとは、もともと物理学で使われていた用語で、物体が外側からかけられる圧力によって歪みが生じる状態を言います。

ストレスの原因を「ストレッサー」と呼びます。外部からのあらゆる刺激を「ストレッサー」といい、人によってどの「ストレッサー」が心身にダメージを与えるかは千差万別ですが、その刺激が強すぎて生体が対応できない時、人はストレス状態になります。

ストレスを受けたとき、人は脳で快・不快を感じ取ります。脳の中にある、大脳辺縁系の篇桃体です。

ここでは、心地よい刺激や不快な刺激、それぞれに反応する細胞が存在します。 ここで不快に反応する細胞が刺激されると、視床下部などを経て自律神経や内分泌に影響を与えます。「外部からの刺激=ストレッサー」には、外的刺激や物理的なもの、化学物質などのほか、天候や仕事、人間関係など様々な種類があります。

心身の一部もしくは全体に影響をおよぼす「ストレッサー」にはどんな種類があるか、代表的なものを挙げてみましょう。

⚫️ストレッサーは大きく分けて3種類

「ストレッサー」には、温度や光、音など物理的な環境刺激による「物理的なもの」、金属、アルコール、タバコ、薬物、食品添加物、化学物質などの目や喉、鼻、皮膚への刺激、毒性、屋内環境(酸素欠乏)などによる「化学的なもの」、仕事、職場環境、人間関係、家族関係などによる「心理・社会的なもの」の3種類があります。

これらは、複合的に起こることが殆どで、中でも心身と最も密接に関わるのが「心理・社会的ストレッサー」です。

⚫️心理的ストレッサー

不安や焦り、怒り、緊張、抑うつ、恐れ、悲しみといった感情をともなうものです。他のストレス要因とも密接に関係しています。具体的には、時間の制約や課題の重圧、身体的恐怖、自尊心の傷つきなどがあります。

⚫️社会的ストレッサー

現代社会の様々な問題が原因となるストレスです。インターネットやテレビなどによる情報過多、都市部の過密問題、経済、政治、職業などが引き起こす生活スタイルや環境の変化などがあります。

ストレスと肌の因果関係

人が心身にストレスを感じると、脳でストレス物質(情報伝達物質)が分泌され神経系や内分泌系、免疫系にあらゆる影響が出てきます。これは、脳が本能的に「生命の危険」を察知することで身を守ろうとして起こる生体反応です。これらは、お肌のバリア機能・皮脂分泌・水分保持のすべてに影響を与え変化させますが、一番大きな影響はバリア機能の低下です。

人は自分の置かれている状況を皮膚表面や視覚、嗅覚、聴覚、触覚などのあらゆる感覚機能で感知し脳で認識しています。

自身の置かれている環境や取り巻く人々から、快・不快を敏感に判断しているのです。

そしてその影響が神経系や内分泌系、免疫系を経由し、心身へあらわれますので、当然皮膚表面もあらわれてきます。皮膚は身体を守ると同時に、全身から色々な情報をキャッチして周囲の環境に順応すべく神経系や内分泌系、免疫系の機能を変化させているのです。

ストレスの感じ方は人それぞれなので、一概にはどの程度のストレスが負担になるのかなどは単純比較できません。また、自分ではストレスだと認識していない環境や人間関係においても、無意識に脳がストレスと判断している場合もあります。

それらはお肌に正直にあらわれ、本能的な「不快」の信号を知らせてくれているのです。

ストレスによる肌への影響

過度なストレスを受けると、免疫機能の低下や男性ホルモンの増加(女性の場合)、血管の収縮が起こり、以下のような影響がでます。

〇シミ・そばかす

そもそも活性酸素には抗炎症・抗菌作用などがあり、体を守るために欠かせない物質です。

しかし、その量が多くなりすぎると肌の細胞まで攻撃するようになり、シミを作ってしまうのです。

ストレスを感じると活性酸素が作られます。

活性酸素は本来、外的なダメージからお肌を守るために生成される大切な役割がありますが、極度なストレスを受けると副腎皮質ホルモンが分泌され、その過程で活性酸素が過剰に作られます。

活性酸素が過剰に生成されることで、健康な肌細胞を攻撃しシミやそばかすを作ってしまいます。

また、ストレスを受けると私たちの体は硬直し緊張状態になります。すると血流が悪くなり、生命を維持するための内臓や脳に血液が集中します。そうして血液によって運ばれるはずだった栄養や酸素が、末端組織であるお肌にまで十分に行き渡らなくなると、新陳代謝(ターンオーバー)が乱れたり衰えてしまい、メラニンが蓄積しやすくなるためシミやそばかすができてしまうのです。

ターンオーバーが乱れるとお肌の保水力やバリア機能も低下します。お肌が外部刺激に弱い状態になることで紫外線や摩擦などのダメージを受けやすくなり、結果的にシミの発生を招いてしまいます。

さらには、ストレスを受けると防衛本能として男性ホルモンが増加し、女性ホルモンが減少します。男性ホルモンのひとつである「プロゲステロン」は皮脂の分泌やメラニンの生成を促進させてしまうホルモンです。「プロゲステロン」が増えると脳がメラニンを作るように命令を出すので、シミ・そばかすができやすくなってしまうのです。

〇ニキビ

ストレスを受けると防衛本能として男性ホルモンが増加し、女性ホルモンが減少します。「プロゲステロン」は皮脂の分泌やメラニンの生成を促進させてしまうホルモンです。「プロゲステロン」が増えると脳の命令によって皮脂腺の働きが促進され、ニキビなどが増えやすくなります。

ストレスを感じた時に分泌される「プロゲステロン」は、ニキビの原因菌ともいわれるアクネ菌から肌を守っている抗菌ペプチドの発生を抑制してしまうと言われています。

また、「プロゲステロン」は他にも角質を厚くする作用もあります。そのため、ストレスは、アクネ菌が好んで定着し繁殖しやすい肌環境に変化させてしまうのです。

そのため、強いストレスや慢性的なストレスが続くと、男性ホルモンの影響で皮脂の過剰分泌、角質肥大、角質硬化が起こり、毛穴が詰まりやすくなります。毛穴に皮脂がたまると、毛穴の常在菌であるアクネ菌が繁殖し、ストレスでそもそもバリア機能が低下しているお肌は、アクネ菌による炎症を起こすのです。

それがストレスニキビです。

〇乾燥・しわ・タルミ

ストレスにさらされている状態では、「プロゲステロン」のほか「アンドロゲン」「アドレナリン」「コルチゾール」などの男性ホルモンの分泌が活発になります。これらの男性ホルモンは、皮脂分泌を促進するだけでなく、血流を増加させ毛穴を開かせます。

その中でも「コルチゾール」は皮膚の弾力、ハリ感やキメを維持し潤いを保つ役割を持つコラーゲンやエラスチンの生成を抑えてしまいます。

また、コラーゲンと同様に水分の保持に重要なヒアルロン酸の合成まで減少させてしまいます。

その結果、皮膚表面は皮脂分泌が活性化してますが、お肌の内部は乾燥している状態が発生し、しわやたるみを加速してしまいます。

〇全体的な肌の不調

肌の生まれ変わり=ターンオーバーが不調になると、肌表面のバリア機能が低下して、肌荒れを起こしやすく、治りづらい状態になります。

お肌への外的ダメージや心的ダメージに、お肌本来の再生能力や自己治癒能力が追いつかなくなるためです。

また、適度な緊張状態は心身に良い影響を与えることもありますが、過度の緊張状態や慢性的なストレスは、末端の血管収縮させ、肌に取り込まれるはずの酸素や栄養が運ばれるのを妨げます。結果、新しい肌細胞の生成や傷ついた細胞の修復などに必要な酸素や栄養分が減少してしまい、いきいきとした肌が保ちにくくなります。

このようにしてお肌の生まれ変わり(ターンオーバー)滞ると、肌表面のバリア機能が低下し、トラブル発生しやすくかつ治りにくいという悪循環が起こり、常にお肌が不調な状態になります

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