知ってる?EGF・FGF

皆さんは「GF」という成分について聞いたことはありますか?

GFとは体内に存在する成長因子というもので、微量で細胞の成長・増殖を促進する物質の総称です。成長因子は細胞成長因子、細胞増殖因子、増殖因子などとも呼ばれ、医学やバイオテクノロジー分野ではおもに動物細胞の成長因子をさします。

日本組織培養学会でこれを細胞成長因子と呼び「動物細胞の成長を促進する栄養物質ではないもの」と定義しています。

おもな成長因子としては,成長ホルモン・T細胞増殖因子 (インターロイキン2)・B細胞増殖因子、エリスロポエチン (造血因子)、コロニー刺激因子、神経成長因子、インスリン様増殖因子、上皮細胞成長因子などがあります。これらのなかにはすでにバイオテクノロジーにより医薬品として商品化されたものも多く話題となっています。

この成長因子は、私たちの肌環境を整えてくれるもので、お肌や髪以外にも様々な部分に存在し若々しさをサポートするのに重要な成分なのですが、体内で作られる量が限られています。

また紫外線によるダメージを受けたり、年齢を重ねるとともに減少してしまったりするため、外から補ってあげる必要があります。

このGFには主にEGFとFGFの2種類がありますが、今回はこの二つのGFについてご紹介します!

EGFとは

「EGF=Epidermal Growth Factor」は上皮成長因子と言われ、皮膚(表皮)の細胞成長を促す働きがあります。

53個のアミノ酸から形成されるたんぱく質で、体内で作られ、お肌の「ターンオーバー」と深く関係している成長因子です。ターンオーバーとは肌細胞の生まれ変わるサイクルのことです。

皮膚は表皮、真皮、皮下組織から成っています。表皮はさらに基底層、有棘層、顆粒層、角質層の4構造になっており、基底層で生まれた細胞は表面に押し出されていき、最終的には垢になって自然にはがれ落ちていきます。

このお肌の生まれ変わりサイクルのことをターンオーバーと呼ぶのですが、若い時のターンオーバーの周期は約28日間で、加齢とともにそのサイクルは緩やかになっていき、30歳を過ぎると約45日間かかると言われています。

EGFは生まれたての細胞の成長を促し、細胞の機能を整える働きがあります。傷を受けた皮膚に欠かせない大切な働きもしています。

唾液や母乳中に多く存在していることが分かっていて、皮膚や骨、筋肉の細胞にもそれはあり、医療の観点からもその働きが注目されています。実際に医療現場では、火傷・傷の回復、皮膚の移植の際に利用され活躍しています。

アメリカのスタンレー・コーエン博士は、このEGFを発見したことによりノーベル医学生理学賞を受賞しました。

FGFとは

「FGF=Fibroblast growth factors」とは線維芽細胞増殖因子のことで、血管新生、創傷治癒、胚発生に関係する成長因子の一種です。特定の細胞の増殖や分化を促進する作用があり、一部の美容業界では「グロースファクター」という呼称で有名になっています。

FGFは幅広い効果を示す多機能性タンパク質で、最も一般的には分裂促進因子として線維芽細胞で作用し、「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」の3つの美肌成分の生成に関わります。

真皮の構成成分である「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」が増生されることによって皮膚は張りがでて、プルプル感が維持でき、若々しくみずみずしい肌を保つことができるのです。

〇コラーゲン

細胞と細胞を結び付け、様々な結合組織に弾力性と強度を保ったり、お肌に弾力、ハリとツヤを保ったりしており、人体の中の三分の一を占めています。

骨や軟骨の内部には、びっしりとコラーゲン細繊維が覆っており、骨や軟骨の弾力性を増すことで衝撃や骨折などから身体を守るほか、皮下組織にも存在し、皮膚の弾力性や強度、水分量の保持にも役立っています。

またこうした機能とは別に、隣接し合う細胞に対して「増殖」「分化」のシグナルを与える情報伝達の働きも担っていることがわかってきています。

〇エラスチン

エラスチン(弾性繊維)とは、コラーゲンの繊維を支える役割を持つ繊維のことです。ヒトのエラスチン含有量は、靱帯で約78~80%、動脈で約50%、肺で約20%、真皮で約2~5%を占めており、ヒトだけでなく、ブタやウシ、ウマなどの哺乳類やその他では魚類などにも含まれているものです。

コラーゲン同士の線維を結び付けるタンパク質で、お肌にハリや弾力を与えるため、シワ・たるみの予防と改善、エイジングケアに重要な成分です。

〇ヒアルロン酸

学術上ではヒアルロナン(英: hyaluronan)と呼ばれ、保水性が高く水分保持機能により粘性を持っています。生体内に広く分布し、皮膚、軟骨、眼球で重要な役割を持っています。

変形性関節症や美容を目的とした注射はFDAによる医療承認を得ています。その他、保湿成分として化粧品に添加され、健康食品では膝の違和感や乾燥肌への機能性表示がされています。

保水力に優れた成分ですから、真皮の内側の線維の隙間をヒアルロン酸が満たすことでお肌にハリ・弾力・柔軟性を与えます。

EGFとFGFの違い

EGFは見た目、表皮細胞に働きターンオーバーを活性化してくれます。
お肌を正常な状態へ整えることで、やわらかで透明感のあるお肌にしてくれます。

一方でFGFはお肌の内側、真皮の線維芽細胞を活性化させる働きがあります。線維芽細胞は新しいお肌を生成する細胞なので、線維芽細胞が活発に働いている間はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の新陳代謝がスムーズに行われ、ハリと弾力のある瑞々しい肌を保つことができます。

老化や紫外線などのダメージによって線維芽細胞が衰えてしまうと、新陳代謝が鈍ってコラーゲンやエラスチンが変性するため弾力を失い、ヒアルロン酸が不足し水分が保持できなくなり、その結果、真皮組織が緩んだ状態となり皮膚にシワやタルミがあらわれます。

以上のことから、この2つの成長因子が特に美肌・エイジングケアに必要不可欠な成分であると言えます。

しかし先ほど述べたように年齢とともに減少してしまいます。そのため、外部から取り入れる方法を知っておきましょう!

EGFとFGFが配合された美容液

これまでのことでEGFとFGFが肌に欠かせない成分ということがわかりましたね。この二つが配合された美容液があるため、正しい選び方をご紹介します。

まず購入する前に必ず配合量の表記を確認してみましょう。

成分表示には、EGFは「ヒトオリゴペプチド-1)」 FGFは「ヒトオリゴペプチド-13」と記載されるため、その表記があるか確認してください。

表記されていても、自分の肌に合わない可能性は0ではありません。口コミや評判をチェックしたり、サンプルやトライアルキットが入手可能であれば、まずはそれらをお試しすることもおすすめです。

有効的な美容液の使い方

〇洗顔後、すぐに肌につける
美容液は「化粧水のあとにつけるもの」と思われがちですが、一般の美容液とは違い、EGFやFGFは肌細胞を活性化させる成分です。つまり肌表面を化粧水のうるおい成分で最初に覆ってしまうと、肝心のEGF・FGF美容液が浸透しません。EGF・FGFの美容液は洗顔後すぐに使うのが効果的です。

〇顔以外にも
EGFの成分は人がもともと持っているタンパク質なので、顔以外の気になるところに使ってみるのもオススメです。首まわりのシワやたるみ、ひじ・ひざのシミや黒ずみ、背中のニキビ、ニキビ跡、さらには頭皮につけると髪のダメージ・抜け毛などにも効果的です。

美肌を目指すために

いかがでしたか?

EGF・FGFを初めて聞いた方、聞きなれている方も効能について改めて詳しく知っていただけたかと思います。

最初に述べた通り、EGFは1962年にアメリカのスタンレー・コーエン博士が発見しノーベル医学生理学賞を受賞していて、医療の進歩にも大きな影響をもたらしているものです。

年齢によって減少する成分があっても、それを補っていく製品も多く開発されていますので、皆さんもうまく美容ケアに取り入れて、素敵に年齢を重ねていきましょう!

 

 

 

 

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