みなさんはチョコレートお好きですか?
女性で「チョコレートが嫌い」という方はあまりお見かけしませんし、甘いものが苦手な男性でも、ビターチョコレートならOKという方も多いのではないでしょうか?

虫歯や肥満、ニキビの原因としての印象が強いチョコレートですが、実はチョコレートには女性にとって嬉しい健康効果があります。
女性に「チョコレートが好き」な方が多いというのは、脳や身体にとっていいものを本能的に求めているからかもしれません。

今回はそのチョコレートの効果を詳しくご紹介します!

チョコに含まれるカカオ・ポリフェノールの作用

食品に含まれるさまざまな成分の中でも注目度が高く、以前から取り上げられることが多い有名な成分のひとつに「ポリフェノール」がありますね。

ポリフェノールは、緑茶や赤ワインに多く含まれるとされ、「動脈硬化の予防」「活性酸素の除去(抗酸化作用)」など、アンチエイジングの側面で特に話題になってきていました。ところが実は、自然食品から摂取することが意外と難しいことはあまり知られていません。

では、比較的効率よく摂取できるものはないのでしょうか?
このポリフェノール、実はチョコレートの材料であるカカオ豆にたっぷり含まれているんです!カカオ豆のポリフェノールを「カカオポリフェノール」と呼びますが、このカカオポリフェノールが豊富に含まれ、しかも気軽に利用しやすい食べ物、その代表がチョコレートやココアになります。

ダークチョコレートのポリフェノール含有量は、なんとワインの約4〜5倍、りんごの3〜4倍とも言われ、その代表的な健康効果には次の5つがあげられます。

①肌荒れや老化の原因となる活性酸素を防ぐ!

呼吸とともに吸い込んだ「酸素」のうち数パーセントが酸化して「活性酸素」に変化しますが、これらは肌荒れやガン・動脈硬化などの病気を引き起こす原因となることがわかっています。

身体の細胞を覆う生体膜であるリン脂質には活性酸素の働きを抑える働きがありますが、ストレスや不摂生などにより身体に大きな負担がかかると、活性酸素が過剰に発生してしまい、リン脂質の身体を守る壁の役割が追いつかなくなります。その結果、肌や身体がダメージを受けてしまいます。

カカオに含まれているポリフェノールには抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、活性酵素の働きを抑える作用のことで、ポリフェノールは細胞膜の酸化による「老化」や「動脈硬化」などを予防する効果が期待できる栄養素です。ポリフェノールが美容に良いというのはこのためです。

②高血圧を抑える!

高血圧になる原因としては、色々なものがありますが、ひとつに血管が詰まり細くなることがあります。

チョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、小腸で吸収され血中に取り込まれます。血管壁に炎症が生じていると、炎症により血管が狭くなり血液が通り抜けにくくなってしまいます。
カカオポリフェノールには、血管を広げる作用と、抗炎症作用があります。炎症部にカカオポリフェノールが作用すると、炎症を鎮め血管が広がるため、血液の流れがスムーズに改善されます。

このことから、ポリフェノールには高血圧を下げる作用が期待できるのです。

③動脈硬化を防ぎ血流を良くする!

動脈硬化の主な原因は、悪玉コレステロールが活性酸素により酸化し、それが動脈にダメージをあたえるというものです。

カカオポリフェノールには、血中の善玉コレステロール濃度を増加させる作用があり、悪玉コレステロールの酸化を防ぐ働きがあることが明らかにされています。

カカオ濃度の高いチョコレートを食べると、血管をしなやかにして血液もサラサラに変えてくれ、前途②のように「炎症を鎮め血管を広げる」作用もあるため、動脈硬化の防止になるのです。

血流が良くなると、身体の末端まで血液が廻るようになり、冷え性の改善にも良いです。

④アレルギーを改善してくれる!

ウイルス、細菌など外界から体内に侵入してくる危険な病原体など、外敵の侵入を阻止するためのメカニズムが「免疫システム」です。
しかし、この免疫システムが過剰に働くと、身体に害がないものであったハウスダストや花粉、食品などに対しても反応してしまい、アレルギーとなって現れます。

アレルギーの発症には過剰に作られる「活性酸素」が関わっているのですが、カカオポリフェノールは、この活性酸素を生み出すさまざまな因子の働きを抑制することが報告されています。

これにより、感作=抗体が作られる反応、即時型反応=ヒスタミンの放出による炎症反応、遅発型反応=遅発的に見られるアレルギー症状の悪化、以上アレルギー反応の3つの過程を抑えられることがわかりました。また、アレルギーに関連してリンパ球が増殖・作用するのを防ぐこともわかっています。

⑤腸内を綺麗にデトックス!

カカオ・ポリフェノールにはさまざまな効能がありますが、特に若い女性が注目したい効能は、腸内をきれいにするデトックス効果ではないでしょうか?

腸内環境を改善するというのは、つまり悪玉菌と善玉菌のバランスを整えることです。「腸は第二の脳」と言われるように、驚くほど精密にできており、24時間絶え間なく働き人間の生命活動を支えています。生態恒常性(ホメオスタシス)の維持という役割を担っているともいえるのです。

カカオ・ポリフェノールには抗菌作用があり、腸内の腐敗菌や病原菌を抑えてくれます。また、後述しますが、チョコレートに含まれるカカオ・プロテインや食物繊維も、相乗的に腸にとって良い働きをします。

チョコに含まれるカカオ・プロテインや食物繊維の作用

still life of cocoa

チョコレートにはポリフェノール以外にも、注目すべき成分が含まれています。

カカオ・プロテイン(難消化性のたん白質)や食物繊維、鉄分などです。その他にも、ビタミンEやナイアシンなどのビタミン類、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル類がバランスよく含まれています。

①便通の改善と整腸作用!

厚生労働省の調べによると、日本国内で便秘に悩む人は480万人、そのうち約320万人が女性で、その傾向は20代から60代までと幅広く、便秘は若年層のみならず成人女性全般の健康問題となっています。

便秘はイライラや不快感、下腹部の張りや腹痛につながるなど心身に悪影響を及ぼし、肌あれや大腸がんの原因になったり、QOL=生活の質を下げる問題として深刻です。

チョコに含まれる「カカオプロテイン」は、そんな便通のお悩みに非常に有効です。カカオプロテインの一部が難消化性の性質があり、摂取した後に小腸では消化吸収されずに大腸まで届きます。そして大腸に届いた大部分のカカオプロテインは便のもととなり、「便のかさ増し」もしてくれます。

この「便のかさ増し」が便通改善のひとつの鍵です。また、チョコレートの豊富に含まれるリグニンという食物繊維もさらに便通を良くしてくれます。

一方で、残ったタンパク質は腸内細菌のえさとなり、フィーカリバクテリウム(ビフィズス菌、乳酸菌と同様に腸内で占有率が高い善玉菌)を増やすので、整腸作用も期待できます。

②貧血の予防と改善!

チョコレートには女性に不足しがちな鉄分も含まれています。

レバー、赤身肉、赤身の魚などの動物性食品に多いのが吸収率の良いヘム鉄ですが、毎日そのような食品を取るわけにも行きませんね。
そんな中、貧血気味の方が貧血予防や改善のために手軽に鉄分補給できるのが高カカオのチョコレートです。

鉄分は、18歳〜49歳の大人の女性であれば1日に10.5mg以上摂ることが推奨されています。
ミルクチョコレートの鉄分含有量は100グラムあたり約2.4mgです。一般的な板チョコが50g前後ですから、1日の鉄分を全てをミルクチョコレートから摂ろうとすると、8枚〜10枚食べることになり、脂質や糖分の取りすぎになることがわかります。

効率的にチョコレート効果を得るには、高カカオのチョコレートで砂糖控えめのものを選ぶと良いでしょう。

嘘?ほんと?チョコレートが脳に及ぼす作用

チョコレートが身体に及ぼす様々な健康効果をおわかりいただけたかと思いますが、実は、脳にも驚きの作用を及ぼすことがわかっています。

脳への作用はまだ明らかにされていない部分が多いですが、プラシーボ効果もありますからぜひ参考にされてみてください。
信じるか信じないかはあなた次第です!

※プラシーボ効果とは…偽薬(本当は薬ではない成分)を投与したにも関わらず、症状が回復したり和らいだりする現象、つまり思い込みによって科学的な変化が起こる現象のこと。

①まるで恋の媚薬!?脳をキスの4倍興奮させる??

古来よりチョコレートは「媚薬」であると、多くの人々に信じられてきた通り、チョコレートには、恋愛状態の人間の脳でも放出される神経伝達物質「フェネチルアミン」が含まれています。ところが「フェネチルアミン」は消化の際に分解されてしまうことから、「チョコレートを食べても脳に作用することはない」と近代の科学においては、その媚薬効果を否定されるという事実もありました。

しかし、2007年イギリスのマインド・ラボの研究者のルイス氏が、興味深い実験結果を発表し、その事実を覆しました。
その実験結果というのは、男女ともにブラックチョコレートを食べているときの心拍数がキスをしているときの約2倍に増え、脳が激しく興奮した状態がキスをしている時より4倍以上も長く続いたというまさにチョコレートの「媚薬」効果を証明するものだったのです。

これが真実ならば、バレンタインデーにチョコをプレゼントする慣習は、理にかなっているということになります。

②集中力や記憶力、思考力などの脳機能を高める??

チョコレートに含まれるテオブロミンという成分は、大脳皮質を刺激し、集中力や記憶力、思考力を高め、やる気を引き出してくれます。

③リラクゼーション効果でダイエットまで!?

チョコレートに含まれるテオブロミンという成分は、脳内物質のセロトニンに働きかけ食欲を抑え、リラックスさせる作用があります。さらに、血管を拡張させて血流量を上げ、体温を上昇、代謝がアップするのでダイエットのサポートに最高ですね。

④幸福度アップ??

チョコレートは、幸福感をもたらす脳内物質の「エンドルフィン」を放出させる作用があります。エンドルフィンはモルヒネのような作用をもつ自然の鎮痛薬です。2002年、オーストラリアのニューサウスウェルズ大学のパーカー教授は、「特にブラックチョコレートは、エンドルフィンの分泌を促して、食べた人の幸福な気分を高める」と報告し、注目を集めました。自律神経を調整したりリラックス効果もあるので、精神的な安定も増します。

⑤集中力アップ!?
チョコレート独特の甘い香りは脳の中枢神経に作用し、集中度を向上させる作用があります。また、チョコレートに含まれるテオブロミンには大脳皮質を刺激して、記憶力や集中力を高め、やる気をアップさせる効果があります。カカオポリフェノールにも脳を活性化する作用があり、集中力アップのためにチョコレートは大活躍です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

チョコレートには、美容・健康・脳機能など多方面で女性に嬉しい効果があることがわかりましたね。

お菓子のミルクチョコレートには、砂糖や脂肪分などが多く含まれ、カカオ成分が薄まっているものがほとんどですので、チョコレートの良い効果を期待する方は、カカオ濃度の高い砂糖控えめのチョコレートを選ぶと良いでしょう。

個人の体質や健康状態を鑑みながら、日々の生活に少しずつ取り入れてみてください。

 

 

 

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